「謙遜」と「謙虚」の違い

日本語の使い方

この記事では、「謙遜」と「謙虚」の違いについて説明します。この二つは同じような意味の言葉に思えますが、いったいどのように使い分けるのでしょう。

「謙遜」とは

「謙遜」とは、「自分の能力・価値などを低く評価すること」です。たとえば「◯◯さんは仕事が早いですね」と褒められた場合、「私なんて大したことありませんよ」と言うと、「自分は褒めてもらえるほど仕事ができるわけではない」と自分を低めているので「謙遜」していることになります。

別の言葉に言い換えると、「卑下」が一番近いでしょう。「私なんて大したことありませんよ」という発言は「謙遜している」と言えますが、「卑下している」とも言えます。ただ、「卑下」は「謙遜」より極端に自分の評価を低く見積もることなので、これを「卑下している」というのはちょっと大げさかもしれません。「私なんて大したことありませんよ。△△さんに比べたら全然□□ですし、この間なんて◇◇してしまって……」くらい自分を卑しめた言い方をすれば「卑下している」と言っても良いでしょう。

「謙虚」とは

「謙虚」とは、「自分の能力・価値などにおごることなく、控えめでつつましいこと」です。「◯◯さんは仕事が早いですね」と褒められた場合、「私なんて大したことありませんよ」と言うと「謙遜」ですが、「ありがとうございます。これも△△さんのご指導のおかげです」と言うと「謙虚」な態度になります。自分を低く評価せず、だからと言って思い上がった振る舞いもしない。これが「謙虚」です。

「謙虚」に近い言葉は「敬虔」です。「敬虔」には、「深く敬って態度をつつしむさま」という意味があります。ただ、「敬虔」は「敬虔なクリスチャン」のように、その態度を示す対象が神仏の場合に使うことが多い言葉なので、人に対してこのような態度を示す場合は、ふつう「謙虚」を使います。

まとめ

  • 「謙遜」とは、自分の能力・価値などを低く評価すること
  • 「謙虚」とは、自分の能力・価値などにおごることなく、控えめでつつましいこと

それでは、また!