円安と円高の仕組みと影響

生活・文化

この記事では、円安と円高の仕組みと影響についてわかりやすく説明します。円安・円高は私たちの生活に深く関わるものなので、仕組みと影響を知っておくことはとても大切です。

円安と円高の意味

円安と円高は、ドルなどの他国通貨に対して円の価値が低くなることや高くなることです。たとえば、1ドル=90円が1ドル=100円になれば円安、1ドル=90円が1ドル=80円になれば円高となります。「90円→100円と上がっているのだから円高、90円→80円と下がっているのだから円安」と思いがちですが、実は反対なんですね。

1ドル90円→100円になったということは、以前は90円出せば1ドルと交換できたのが、100円出さなければ交換できなくなったということです。つまり、円安は円の価値が低くなったため、より多くの金額を出さなければドルとの釣り合いがとれなくなったということ。逆に1ドル90円→80円になったということは、以前は1ドルと交換するのに90円かかったのが、80円で交換できるようになったということです。つまり、円高は円の価値が高くなったため、より少ない金額でドルと釣り合うようになったということなのです。

円安と円高の仕組み

「1ドル=90円」のように、異なる通貨を交換するときの取引価格のことを「為替レート」と言います。為替レートが変化する理由はさまざまですが、大きく関わっているのは「輸出入」と「金利・株価」です。

輸出入や金利・株価が円安・円高に関係するのは、これらが円の需要を大きく左右するからです。多くの人が欲しがる商品は価値が上がることからもわかるとおり、需要が多い通貨は価値が高く、需要が少ない通貨は価値が低いです。そのため、円をもとめる人が増えると円高が、円をもとめる人が減ると円安が起こりやすくなります。

日本から海外への輸出が好調になると、他国通貨で受け取った代金を円に交換することが増えるため、円の需要が増えて円高になる傾向があります。また、日本の金利・株価が上がると、日本に預金したり日本の株式を購入したりする外国人が増えるため、円の需要が増えて円高になる傾向があります。円安になる傾向があるのは、これらと逆のケースです。つまり簡単に言うと、日本の経済が安定しているときは円高が起こりやすく、不安定なときは円安が起こりやすいということですね。

円安と円高の影響

円安・円高は食料やガソリンなどあらゆる輸入品の価格に関わってきます。円安のときは以前より輸入品が高くなり、円高のときは以前より輸入品が安くなるので、円安になると家計が圧迫されてしまいます。

たとえば、1ドル=80円のとき、小麦100キロを1万6000円で仕入れていたとすると、1ドル=100円の円安になったとき、同じものを仕入れるのに2万円必要になります。小麦の仕入れ値が上がると、うどん・パン・ケーキなどの製造メーカーは商品価格を上げざるをえなくなります。そうすると、私たちは同じものを購入するのに以前より高い金額を支払わなければいけなくなるのです。

「輸入品」は「他国通貨で取引しているもの」とも言い換えられるので、円安・円高は輸入品だけでなく海外旅行にも影響することになります。円安のときは以前より海外旅行が高くなり、円高のときは以前より海外旅行が安くなるので、海外へ行くなら円高のときを狙いましょう。

まとめ

  • 円安は、他国通貨に対して円の価値が低くなること
  • 円高は、他国通貨に対して円の価値が高くなること
  • 為替レートの変動には、輸出入や金利・株価が大きく関わっている
  • 日本の経済が安定しているときは円高が起こりやすく、不安定なときは円安が起こりやすい
  • 円安のときは輸入品が高くなり、円高のときは輸入品が安くなる
  • 円安のときは海外旅行が高くなり、円高のときは海外旅行が安くなる

それでは、また!