「乗せる」と「載せる」の違い

日本語の使い方

この記事では、「乗せる」と「載せる」の違いについて説明します。この二つはどちらも「のせる」と読み、意味も似ています。では、いったいこれらはどのようにして使い分けるのでしょう。

「乗せる」とは

「乗せる」とは、「乗り物に人を移動させること」「思惑どおりに動かすこと」「移動する媒体や経路に入れること」です。「載せる」より幅広い意味を持つ言葉なので、「載せる」が適さないときは「乗せる」を使う、と考えると良いでしょう。また、人は「載せる」とは言わないので、人をのせるときは「乗せる」を使う、というのもうまく「載せる」と使い分けるポイントです。ただ、人以外のものも「乗せる」と言う場合があるので、「人以外は『乗せる』とは言わない」と覚えるのは間違いです。

たとえば、「乗客を船にノせる」「口車にノせられる」「ニュースを電波にノせる」などは、すべて「乗せる」を使います。「乗客を船に乗せる」は前述の一つ目の意味、「口車に乗せられる」は二つ目の意味、「ニュースを電波に乗せる」は三つ目の意味で使われています。三つ目の意味で使う場合は「電波」のように、乗せる媒体は目に見えないものであることがあります。

「載せる」とは

「載せる」とは、「物の上になにかを置くこと」「紙面やホームページに掲載すること」です。人を「載せる」ことはないので、人以外の物(荷物・文字・画像など)をのせるときは「載せる」を使う、と考えましょう。「載せる」の場合は、「置く」「積む」「掲載する」といった言葉に置き換えても意味が通じます。

たとえば、「机の上にテレビをノせる」「トラックに荷物をノせる」「雑誌に広告をノせる」などは、すべて「載せる」を使います。一つ目から順に、「置く」「積む」「掲載する」に置き換えられますよね。「机の上にテレビを載せる」と「トラックに荷物を載せる」は前述の一つ目の意味、「雑誌に広告を載せる」は二つ目の意味で使われています。

まとめ

  • 「乗せる」とは、乗り物に人を移動させること、思惑どおりに動かすこと、移動する媒体や経路に入れることで、「載せる」が適さないときや、人をのせるときに使う
  • 「載せる」とは、物の上になにかを置くこと、紙面やホームページに掲載することで、人以外の物(荷物・文字・画像など)をのせるときに使う

それでは、また!