「体制」「態勢」「体勢」の違い

日本語の使い方

この記事では、「体制」「態勢」「体勢」の違いについて説明します。この三つはすべて「たいせい」と読みますが、いったいどのようにして使い分けるのでしょう。

「体制」とは

「体制」とは、「組織・構造・様式などの秩序立った仕組み」です。仕組みに重点を置くとき、またそれが恒久的なもののときに使います。英訳すると「System(システム)」になるので、「『システム』に置き換えても違和感がない場合は『体制』を使う」と覚えるのも良いでしょう。

たとえば、「恒久的な出動の仕組み」という意味で「出動タイセイ」と書く場合は「体制」を使います。「出動体制を作る」のように、のちに続く動詞が「作る」の場合は「体制」を使うことが多いです。ここで「態勢」を使うとまた違った意味になるのですが、それについては後述します。「資本主義タイセイ」「反タイセイ運動」なども「体制」です。

「態勢」とは

「態勢」とは、「物事に対処するための構え」です。構えに重点を置くとき、またそれが一時的なもののときに使います。別の熟語だと、「準備」「態度」などが近いでしょう。

「恒久的な出動の仕組み」という意味の場合は「出動体制」と書くと先に述べましたが、これを「出動態勢」と書くと、「一時的な出動の構え」という意味になります。「出動態勢をとる」のように、のちに続く動詞が「とる」の場合は「態勢」と書くことが多いです。「体制」と迷った場合は、「『仕組み』と『構え』のどちらに重点が置かれているか」「それは『恒久的』か『一時的』か」を考えましょう。

「体勢」とは

「体勢」とは、「体の構え」です。構えたときの生き物や無機物の姿に重点を置くときに使います。英語だと「Form(フォーム)」が近いので、「『フォーム』に置き換えても違和感がない場合は『体勢』を使う」と覚えるのも良いでしょう。

たとえば、「後ろから押されてタイセイを崩す」「得意なタイセイに持ち込む」「飛行機が着陸タイセイに入る」などは、すべて「体勢」を使います。「態勢」と使い分けづらいかもしれませんが、「態勢」は構えること自体に重点を置く場合、「体勢」は構えたときの姿に重点を置く場合に使います。

まとめ

  • 「体制」とは、組織・構造・様式などの秩序立った仕組みのことで、仕組みに重点を置くとき、またそれが恒久的なもののときに使う
  • 「態勢」とは、物事に対処するための構えのことで、構えに重点を置くとき、またそれが一時的なもののときに使う
  • 「体勢」とは、体の構えのことで、構えたときの生き物や無機物の姿に重点を置くときに使う

それでは、また!