「鑑賞」と「観賞」の違い

日本語の使い方

この記事では、「鑑賞」と「観賞」の違いについて説明します。この二つはどちらも「かんしょう」と読み、意味も似ています。では、いったいこれらはどのようにして使い分けるのでしょう。

「鑑賞」とは

「鑑賞」とは、「芸術作品の良さを味わうこと」です。芸術作品とは、独自の価値を創造しようとする人間固有の活動から生まれる作品のこと。つまり、「鑑賞」は、対象が人間により創造されたものの場合に使うのです。

芸術作品には、詩・小説・絵画・彫刻・陶芸・音楽・ダンス・アニメ・演劇・映画などさまざまな様式のものがあり、これらを読んだり、観たり、聴いたりすることを「鑑賞する」と言います。美術作品の場合は「美術鑑賞」、音楽作品の場合は「音楽鑑賞」、演劇作品の場合は「演劇鑑賞」、映画作品の場合は「映画鑑賞」と言ったりもします。

「観賞」とは

「観賞」とは、「美しいものを見て心を楽しませること」です。「美しいもの」と言うと芸術作品も含まれるような気がしますが、「観賞」は芸術作品には使われず、動植物や景色などに使われます。対象が自然により創造されたものの場合に使うのが「観賞」なのです。

動植物や景色というのは、花・魚・山・川・海などのこと。これらを見て心を楽しませることを「観賞」と言います。葉の形や色彩などを見て楽しむ植物を「観葉植物」、水槽や庭に設けた池などでペットとして飼育される魚類を「観賞魚」、景色などを見物することを「観光」と言いますが、すべて「観」あるいは「観賞」が使われています。このことからも、自然により創造されたものには「観賞」を使うということがわかります。

まとめ

  • 「鑑賞」とは、芸術作品の良さを味わうことで、人間により創造されたものに対して使う
  • 「観賞」とは、美しいものを見て心を楽しませることで、自然により創造されたものに対して使う

それでは、また!