「差別」と「区別」の違い

日本語の使い方

この記事では、「差別」と「区別」の違いについて説明します。この二つは同じような意味の言葉に思えますが、いったいどのように使い分けるのでしょう。

「差別」とは

「差別」とは、「区別すること」「差をつけて扱うこと」です。あるものと他のものとを差によって分けることや、不平等な取り扱いをすることを指します。後者の意味で使う場合、対義語は「平等」です。

「区別すること」という意味で使う場合は、「差別化を図る」「無差別級」「本来の意味と差別する」のように用います。この場合は「区別」を用いても問題ないですが、「区別」は後ろに「化」をつけて使ったり、逆の意味を表すときに前に「無」をつけたりはしません。

「差をつけて扱うこと」という意味で使う場合、その取り扱いは「優遇」であるときと「冷遇」であるときがあります。しかし、「差別」はどちらかというと「冷遇」のときに多く使われ、「優遇」のときは「ひいき」が多く使われます。たとえば、「女のくせに」「これだから若い人は」といった思考や発言、最終学歴で採用の可否を決めること、客の国籍によって入店を断ることなどは、不平等な取り扱いなので「差別」にあたります。

「区別」とは

「区別」とは、「あるものと他のものとを差によって分けること」です。「差別」の意味と重なるので、「区別」は「差別」とも言えます。しかし、その逆は必ずしも成立するわけではないので気をつけましょう。「区別」は「差別」と違い、「差をつけて扱うこと」という意味はないからです。対義語は「同一視」「混同」などが該当します。

具体的に言うと、人を男性と女性に分けること、20歳以上を成人とすることなどが「区別」にあたります。体のつくりで男性と女性を、肉体的・精神的な成熟で成人と未成年者を分ける行為に、不平等に扱おうとする意図はありません。ただし、分けた上でその差を理由に特定の個人や団体を他より高くあるいは低く扱えば、それは「差別」となります。

まとめ

  • 「差別」とは、区別することや差をつけて扱うこと
  • 「区別」とは、あるものと他のものとを差によって分けること

それでは、また!