「異常」と「異状」の違い

日本語の使い方

この記事では、「異常」と「異状」の違いについて説明します。この二つはどちらも「いじょう」と読み、意味も似ています。では、いったいこれらはどのようにして使い分けるのでしょう。

「異常」とは

「異常」とは、「普通と違っていること」という意味の熟語です。普通でないことを伝えたいときに用います。

「異常」は、「異常がある」のように名詞として用いたり、「異常に」「異常だ」「異常な」のように形容動詞として用いたりします。一方「異状」は、名詞としてしか用いることができません。形容動詞になる「イジョウ」は、「異常」だけであることを覚えておきましょう。

具体的には、「今年は異常に暑い」「データが異常だ」「異常な執着心」「異常気象」「異常事態」のように用います。「目にイジョウがある」は、「異状」を用いる場合もありますが、「目が普通でない」ということを伝えたいときは「異常」を用います。

「異状」とは

「異状」とは、「普通とは違う状態」という意味の熟語です。人や物事の様子が普通でないことを伝えたいときに用います。「人や物事の様子」に焦点を合わせている分、「異常」より限定的な意味を持っています。

先にも述べましたが、「異状」は「異状がある」のように名詞として用います。「異常」のように形容動詞として用いることはできません。「イジョウに」「イジョウだ」「イジョウな」のような表現になる場合は、必ず「異常」を用います。

「目にイジョウがある」の場合は、「異常」を用いる場合もありますが、「充血している」「角膜に傷がある」といったことを伝えたいときは「異状」を用います。ただし、「イジョウな目」という表現になる場合は、「イジョウな」と形容動詞になっているので、伝えたい意がなんであれ「異常」を用いることになります。

まとめ

  • 異常:普通と違っていること。普通でないことを伝えたいときに用いる。名詞・形容動詞。
  • 異状:普通とは違う状態。人や物事の様子が普通でないことを伝えたいときに用いる。名詞。

それでは、また!