「回顧」と「懐古」の違い

日本語の使い方

この記事では、「回顧」と「懐古」の違いについて説明します。この二つはどちらも「かいこ」と読み、意味も似ています。では、いったいこれらはどのようにして使い分けるのでしょう。

「回顧」の意味と使い方

「回顧」とは、「過去を振り返ること」という意味の名詞です。「懐古」とは、振り返る過去が自分の生きた時代に限り使えるという点や、事実を単純に振り返る場合に使うという点で違いがあります。

「昭和をカイコする」の「カイコ」は、「回顧」と書く場合も「懐古」と書く場合もありますが、単に昭和の時代を振り返ることを表すのであれば「回顧」と書きます。ただし、平成生まれの人は昭和を生きていないので「昭和を回顧する」とは言えません。「カイコ録」は、「歴史的な出来事を当時を思い出して書いた記録」という意味なので「回顧録」と書きます。

「懐古」の意味と使い方

「懐古」とは、「過去を懐かしく思うこと」という意味の名詞です。「回顧」とは、過去が自分の生まれる以前のことであっても使えるという点や、心をひかれ好ましく思う場合に使うという点で違いがあります。

「昭和をカイコする」の「カイコ」は、単に昭和の時代を振り返ることを表すのであれば「回顧」と書きますが、昭和の時代を「あの頃は良かったな~」などと肯定的に振り返ることを表すのであれば「懐古」と書きます。当時を知らなくてもなんとなく懐かしさを感じることはあるので、昭和を生きていない平成生まれの人も「昭和を懐古する」と言うことができます。「カイコ趣味」は、「古いものを懐かしむ趣味」という意味なので「懐古趣味」と書きます。

まとめ

  • 回顧:過去を振り返ること。振り返る過去が自分の生きた時代に限り使える。事実を単純に振り返る場合に使う。
  • 懐古:過去を懐かしく思うこと。過去が自分の生まれる以前のことであっても使える。心をひかれ好ましく思う場合に使う。

それでは、また!