「怪しい」と「妖しい」の違い

日本語の使い方

この記事では、「怪しい」と「妖しい」の違いについて説明します。この二つはどちらも「あやしい」と読み、意味も似ています。では、いったいこれらはどのようにして使い分けるのでしょう。

「怪しい」の意味と使い方

「怪しい」とは、「疑わしい」「不気味な感じがする」という意味の形容詞です。普通ではないなにかに対する不可解な気持ちを表すのは「妖しい」と同じですが、こちらははっきりしないなにかに対し、不審の念を抱いたり気味が悪いと感じたりしたときに使います。ネガティブな意味合いが強いです。

どんよりした空を見て「雨が降り出すのではないか」と考えることを表す「空模様があやしい」、よくアイコンタクトをしている男女について「付き合っているのではないか」と考えることを表す「あの二人はあやしい」、誰もいないはずの空き家で人影を見たことを表す「あやしい人影を見る」などの「あやしい」は、すべて「怪しい」と書きます。いずれの場合も受け取り手は不審の念を抱いているか気味が悪いと感じているかしているので、ネガティブな意味合いが強い「怪しい」が適しています。

「妖しい」の意味と使い方

「妖しい」とは、「なまめかしい」「神秘的な感じがする」という意味の形容詞です。普通ではないなにかに対する不可解な気持ちを表すのは「怪しい」と同じですが、こちらは謎めいたなにかに対し、怖くも強くひきつけられる魅力を感じたときに使います。ポジティブな意味合いが強いです。

「妖しい」を使うのは、危険な色香のある女性を「あやしい雰囲気の女性」と言う場合や、不思議な感じのする美しさで宝石が光ることを「宝石があやしく光る」と言う場合など。どちらの場合も受け取り手は怖くも強くひきつけられる魅力を感じているので、ポジティブな意味合いが強い「妖しい」が適しています。

まとめ

  • 怪しい:疑わしい。不気味な感じがする。はっきりしないなにかに対し、不審の念を抱いたり気味が悪いと感じたりしたときに使う。ネガティブな意味合いが強い。
  • 妖しい:なまめかしい。神秘的な感じがする。謎めいたなにかに対し、怖くも強くひきつけられる魅力を感じたときに使う。ポジティブな意味合いが強い。

それでは、また!